『東海道五拾三次』蒲原 夜之雪

広重は風景を描くことを得意とした浮世絵師です。この『東海道五拾三次』は、江戸の日本橋から京都を結ぶ東海道の風景を描いたシリーズです。「蒲原」は静岡県の地名で、実際にはあたたかな地域ですが、これを雪景色として描いた点に広重の工夫が見られます。二人の人物はいかにも黙って歩いているようで、夜の静けさが伝わってきます。

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